第41回教育者研究会(群馬県会場) 
「新しい教育の創造―心の時代を拓くために」
群馬県水上町で開催

 平成16年8月4日(水)から5日(木)にかけて、第41回教育者研究会(群馬県会場)を水上町谷川の財団法人モラロジー研究所谷川生涯学習センターにて開催しました。
 当日は、現職教員52名、その他教育関係者・モラロジー会員を含めて92名の参加となりました。 おいしい食事やピアノとバイオリンのミニコンサートもあり、湯量豊富な素晴らしい温泉につかることもでき、参加者は大いにリフレッシュできたようです。

●第1日目
 最初の講義を担当された群馬県教育委員会の内山征洋教育長は、「教育の今日的課題」と題し、学校教育にありがちな閉鎖的な面から一般における行動規範について触れられました。とくに今、新渡戸稲造の「武士道」が社会で求められているのは、こうした行動規範が失われつつあることを示唆するものであるとして、「挨拶をしっかりしよう」と提言されました。
 続いて、百瀬創造教育研究所の百瀬昭次所長が「今、教育は人間学」をテーマに講義。百瀬講師は、今は2000年に一度の大変革期で、質を求める時代になり、学校選択制はその現われである。しかし、制度・法律・システムはハードの分野に過ぎない。大切なものはソフトの人間づくりであり、充実した人間らしい行動の仕方として、人間学の基本と「学ぶ意味」をしっかり伝えることを強調されました。また、著書『君たちは偉大だ』の活用による高崎市立片岡中学校(片岡方式)の事例が紹介され、勉強とは習慣づくりが基本となることを説明されました。そして、人生の黄金期(10代前半)に大切なものを与えなければならないと話され、感謝の心、右脳左脳の関係、相乗効果、プラス思考等について話されました。
 この講義を受けて、講師を交えて参加者が話し合う分科会が行われました。
 また、夕食後にはミニコンサートを開催。ゆっくり温泉につかり、ともに本音で語り合う情報交換の時間を持ちました。

●第2日目
 東京都港区立青山中学校の平林健校長は、「モラロジーの教育観」と題して、「実行」の大切さや剣道の無心、徹する心と「風土」について説明されました。そして、日本の歴史から現代を考えること、祈りの必要性と効果などを解説されました。
 続いて、押谷 由夫・昭和女子大学教授による「希望ある未来を拓く道徳教育を創ろう―学校・家庭・地域が一体となって」と題した特別講義が行われました。押谷講師は、最近多発する低年齢の事件やその背景にあるものは何か。生徒(子供)を包み込む難しさについて、@未来を拓く道徳教育、A道徳性育成の基礎基本、B学校・家庭・地域社会との連携、C学校・家庭・地域の文化を創る、の4点について資料に基づき解説されました。そして具体的な活動として、『心のノート』の利用と学校で習得する道徳的価値を生活の中で生かしていくことが大切であると結ばれました。

内山征洋・群馬県教育委員会教育長 百瀬昭次・百瀬創造教育研究所長
ミニコンサート ミニコンサート 懇親会で、平林健・青山区立青山中学校長と